今回は,研究課題の立て方について書かれた部分のまとめです.
第3章 研究トピックから研究課題へ
3.2 幅広いトピックをひとつにしぼる
"action" wordsに注意する.これらがないと,トピックは静的なものになり,単なるclaimに終わってしまう.conflict, description, contribution, developing, …
良い例
The history of commercial aviation
↓
The contribution of the military in developing the DC-3 in the early years of commercial aviation
静的なトピックの例
The history of commercial aviation (topic)
↓
Commercial aviation has a history (claim)
3.3 しぼったトピックから研究課題へ
研究トピックの立て方- 歴史について考えてみる より大きな文脈の中でどう位置づけられるか?内部にどのような歴史があったのか?
- 構造や構成について考えてみる より大きな構造の中でどのようなはたらきをになっているか?システムとしてどのように統合されているか?
- どうカテゴライズされるか考えてみる 対象はどんなグループに分類できるか?他のものと比較してどうか?
- 肯定的な問いを否定的なものにしてみる ◯◯は300年間続いた → ◯◯はなぜ300年間しか続かなかったのか?
- もし を考えてみる もし◯◯が存在していなかったら?
- 参考文献の示唆している問いについて考えてみる たいてい考察の最後にopen questionが示してある.
- いくつかの問いを比較してみる いくつかの問いをまとめて,より重要なひとつの問いにしたり.
3.4 研究課題からsignificanceへ
- TOPIC: Name your topic. I am trying to learn about (working on, studying) _____,
- QUESTION: Add an indirect question. because I want to find out who/what/when/where/whether/why/how _____,
- SIGNIFICANCE: Answer So what? by motivating your question. in order to help my readers understand _____.
action words を用いて空欄を埋める.
So what? に答えられるだけのsignificanceをもっていなければならない.
専門とする分野の人にとって重要なissueに触れている必要がある.
脚注
※1 研究者として,テーマをみつけ,結果を出し,参考文献を引用し,論文を書く際の心得やコツを一通りまとめた本です.ロジカルシンキングやテクニカルライティングなどを扱った書籍はたくさんありますが,研究という営みに特化したものはこれまであまり読んだことがなかったので,非常に参考になりました.あまり見かけない表現などもしばしばありましたが,基本的には読みやすかったです.(ちなみに,本文中には,近々日本語訳も出版されるとの記述がありました)
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