2012/04/14

批判と対案

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批判するなら対案をだせ,というのはひとつのルールである.

ブレインストーミングは,このルールを組み込んだプロセスだし ※1,多くの組織や社会では,アイデアをつぶすより累積的に発展させていくほうがたぶん「適応的」だから,暗黙にせよ明示的にせよこんなルールがあって,批判ばかりしていると顧みられなくなる.

このルールはつまり,物事のネガティブな面ではなくポジティブな面を強調せよ,ということ.ポジティブな面を強調した絶え間ない進歩というのは,まあ結構なことではあるけれど,ときに窮屈である.

たとえば,自分や他人の人生に対して,このルールをもって迫ることは,ときに非常に酷である.常に目的をもって努力している人生なんて,そう簡単ではない.暗い気持ちやネガティブな部分に留まってもやもや考えていても,別に良いではないか.

ルールは,制定されていないところでは必ずしも守る必要はないし,ときには守らないという選択をすることも可能である.



※1 ブレストの場合は「批判をするなら」というより「批判はしない」になるでしょうか.

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