2012/06/09

つらいこと

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク

「つらいこと」が自分の人生を侵食していくのは,やはりどうしても遠慮願いたいものだ.「つらいこと」に向き合っているとき,景色は灰色に見えて,感情は不安定になり,心身の健康を害してしまうことだってある.

それでも,その先に何かを置き,その何かを手に入れるために,いろいろな可能性を検討したうえで「つらいこと」を選んだのであれば,そして,自分をドライブしているものが,自分の目と手の届く範囲にきちんとあることを常に確認してるのであれば,「つらいこと」に向き合うのも悪いことではないかもしれない.

悪いことではないなどと言っても,つらいものは,やはりどうしてもつらいわけだけれど.

また,微妙なバランスを見極めて「つらいこと」と向きあわなければ (そしてそれは非常に困難なことなのだけれど),容易には逃げられないところに追い詰められてしまうこともある.「つらいこと」と向きあっていると,往々にして,自分で思っている以上に自分を見失ってしまうから,これには本当に,本当に気をつけないといけない.

そういうおそろしさは十分認識しつつ,それでも,「つらいこと」と向きあうなかで得られる強さがあるということも述べておきたい.まあ,強さだって相対的な概念だから,「つらいこと」を我慢してまで得ても意味はないのかもしれないけれど.

基本的に,「つらいこと」からは逃げれば良いと思う (そうはいかないことがほとんどだという事実は認めつつ…).というのは,そのせいで無理して自分を見失っては,何にもならないから.

しかし,それでも向きあうことを選んだ「つらいこと」からは,たぶん確実に何かを得られていると思う.当人は,必死で,今は振り返って見る余裕がないかもしれないけれど.

そんなようなことを思った.

0 件のコメント:

コメントを投稿