2012/05/22

言葉の軽さ

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最近,言葉がどうしようもなく軽い.

言葉は容易にあらわれるけれど,あとには形がのこらない.
行為のみが,言葉を形にするのを可能にする.

たとえば,「愛する」ということは,「愛している」という言葉をささやくことではなく,「愛する」という行為をすることである.
たとえば,「不安である」ということが言葉であるうちはまだ良いのだけれど,それが自他の行動として目に見えはじめると,不安は急にはっきりと重さを増す.

言葉と行為は,相互作用しあうループを形成しているのも事実だけれど,だからこそ,それらのあいだのバランスが崩れると,言葉も行為も力を失っていく.

今の私には,目に見える行為が,必要である.
そんなことを,言葉にのせて書き散らしている.

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